ポリマー用語解説

■自浄作用

コーティング剤に光触媒の機能を持つ酸化チタンを配合する事により、コーティング面に活性酸素が発生します。
活性酸素の働きで有機物などの汚れを水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に変え水に溶けやすい物質に変える働きをします。
水垢、樹液、鳥の糞害などに威力を発揮します。

■親水性

塗装面に酸化チタンの膜が有ると太陽の紫外線の作用で目には見えませんが薄い水の膜が出来ます。この水の薄膜が有ると、雨などの水分が水玉にならずに塗面に広がる現象が起こります。
親水性はガラスなどの水滴の接触角が小さい物質でも起きますが、光触媒による親水性は水の薄膜が常駐した状態に水滴が加わるので馴染み(水濡れ)が非常に早くなります。

■ウォータースポット・酸性クレーター・イオンデポジット

車の塗装にダメージを与える要因は雨と太陽光線。水玉に熱線が当たるとレンズ効果で焦点の合った塗装内部に白濁のリング状のシミが出来ることがあります。これがウオータースポットと言われるもので外部からの補修は出来ません。
最近多いのが酸性雨による酸性クレーターと言われるもので、雨水の蒸発とともに酸性度が高まり、蒸発の最終段階では希硫酸程になるために塗装が熔けだしクレーター状の痕跡になります。クリアー層を貫通していなければ研磨修正が可能です。

真夏のように雨が上がって急激に日射を受けると、酸性が少ない雨でも蒸発後に硬いリング状の異物が残る事があります。水垢の一種で雨に含まれたさまざまな科学物質(カルシュウムなど)が固着したものです。
これは一般の水垢と区別してイオンデポジットと言われています。通常の洗車だけでは落とせません。研磨すると比較的簡単に落とせます。

 

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